先日、ホリエモンと落合さんの共著である10年後の仕事図鑑を読んだ人の、エンジニアに関してのツイートを見かけたので、自分も引用してみた。
そうだろうなと思う。
無くなることはないと思っているが、誰でも学べる環境下になってプログラマが増えれば、必然的に給料は安くなる。
そうならないように自分だけの差別化はしていかないといけない。 https://t.co/f48fNGsE2j— takashi32歳@2年目プログラマー (@takashi_Swift) 2018年4月23日
自分は引用ツイートをしたが、ぶっちゃけ未来なんてどうなってるか分からない。正直、1年後さえもどうなってるか分からない。
だけど分かっていることもある。それは、今後のプログラマーーエンジニアは確実に増加の傾向をたどることになるだろう。
昨今のプログラミングスクールの乱立。大量のエンジニア志望者。スクール終えた後、エンジニアの道を選ぶ人やならない人もいるかと思うが、確実に増加していきそうだ。
それも自分を含めたスキルの低いプログラマが大量に増えそうだ。
何でもエンジニアは未来的にメチャクチャ人が足りなくなるようだ。
IT人材不足が深刻化、2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ
随分多く足りなくなるようで、「深刻だー、深刻だー」と騒いでいるが、それに便乗して商売をしているような気がしてならない。
現時点で不足しているにも関わらず、周囲はそんな慌ててる様子が見られない。
未来への想像力が足りてないのか、現時点であまり困ってないという言葉の裏返しにもなるような気がするが……。
ともかく「そんなにプログラマって足りてないのかなー?」というのが、自分の素直な感想だ。自分の世界が狭いだけなのかもしれないが、ともかく不足している印象を感じない。
でもそこで不安を煽って商売をしている人たちが裏で糸を引いてる気がしてならない。どうにも作為的な意図を感じる。
「エンジニアが足りないー。不足だー」「将来不足になる」「なればお金が沢山手に入る」「リモートワーク。どこでも好きに働ける」「不足してるから簡単になれます」「好きなときに働いて、ワガママ言い放題の職種」「エンジニアはエライ」「フリーになって、会社に縛られない」
どことなく現代社会の闇を感じる宣伝文句で、煽ってきている気がするのだ。
でまあ、「なるほど。エンジニアが足りないのか。じゃあチャンスだ。自分もなろう」と自分のように、前の会社社会が嫌すぎて安易に飛び込んでしまう人もいるんじゃなかろうか。
「自分はちゃんと考えてる!! 自分の頭で出した結論だ!! 自分は世間に感化されたりしないし洗脳されたりしない!!」という人ほど自分は危険だと思っている。だって、それすらの可能性に気づけていないのだから。
自分は、「自分は世間の言葉に簡単に信じてしまうし、言ってることも頷いてしまうし、感化もされてしまう。ーーなので気をつける」というスタンスをなるべくとっている。疑り深い、心配症な性格をしているし、騙されやすい性質なのかもしれないとも思っている。
なのでエンジニアの人材不足は疑っている。社会が求めているのは、「有能なエンジニアの不足」を嘆いているのであって、決して「エンジニアの不足」を嘆いていない。むしろスキル感の低いエンジニアの増加は、違った意味で悲鳴を招きそうな気がしてならない。
エンジニア志望者ー>プログラミングスクールに通うー>エンジニアになる(スキルの低い)。終わり。会社が育てるor独学。
という構図は既に出来上がりつつあるので、次は
エンジニア志望者ー>プログラミングスクール通うー>エンジニアになる(スキルの低い)ー>中級者、上級者へとステップアップする機関。
が必要になってきつつあるのは、自分の気のせいだろうか?
もっと極端なこと言うならば、「やる人はやるし、やらない人はやらない」ので、そんな機関の必要性があるのか問われれば「いらない」ともなりそうだが……。
だけど自分は必要だと思っている。入った会社のスキルがそこまで高いわけでもなく、スキルを引き伸ばすにはそういう機関や制度があってもいいと思うんだけどなぁ……。
兎にも角にも、エンジニアは増加傾向にあるだろうし今は「エンジニアになるメリット」を並べ立てられているだろうが、将来的にはお金の低いエンジニアは量産されそうだ。
ピラミッド型の構造から逃れることはできないので、「エンジニアになれたー。やったー。あとは会社に身を委ねよう」みたいな感じだと、非常にマズイ気がしてならない。一生の勉強は続けないといけない。無くなりはしない職業かと思うが、別に魅力的な職業でもない職種になるかと思う。
「全然かまわねー。給料低くても、エンジニアになれるんだったら、そのうちリモートワークも出来るかもしれないし、食いっぱぐれないし」と思っているんなら、それはそれで構わないが……。
でも自分はそれは嫌なので、どこかで差別化を図らないといけない。歌って踊れるエンジニアになる必要性が出てくる。オンリーワンの力が必要だ。
別に歌って踊れるエンジニアじゃなくても構わないが、デザインやれて、マーケティングやれるエンジニアとか。
モバイルアプリ作りながら、筋トレを人に教えるコーチングエンジニア? とか。
小説書きながらエンジニアやってるエンジニア。実況動画作りながらやるエンジニア。
言うなれば、複数の専門性をかけ合わせたエンジニアが、生存戦略の1つの道なのではなかろうかと考えている。
もちろん、職種一本。エンジニア一本の道もあるし、専門性をひたすら突き詰める道もあるし、それはもう人それぞれの選択肢、考え、価値観があるので、どれがいいかは一概には言えないが……。
ニッチな分野は絶対にあるので、そこのオンリーワンを目指すのが自分の生存戦略です。
ともかく今は土台固め。足場を固めて、最低限食いっぱぐれないように、足元を固めていかなければ……。