続・ボクらはもう若くないが、老いてもいない。

雑記

プログラマーになってから転職し、そろそろ9ヶ月目に差し掛かろうとしている。

去年の今頃はまだインフラトップに通い、Railsを学んでいて、その頃はいまの自分なんて想像もつかなかっただろう。

転職に至るに、しなくてもいい苦労もあったし、もっと効率よく転職出来たかもしれない。

「if」ばかり考えてもしゃあないが、どうしても考えてしまう。

入った会社はWeb系の会社ではなくアプリ開発の会社だった。それもお世辞にもスキルが高いとは言えない会社。

もちろん入社できたのには感謝している。それも31歳の未経験を雇ってくれたのだから。

それでもやはり考えずにはいられないのだ。正確には、比較、だけれども。

昨今のIT業界は賑わっている。バブルという表現は古いが、そんな盛り上がりがある。

「人手が足りない」「仕事が溢れている」「エンジニア不足が深刻」「手に職をつける時代」「PC一台で、仕事が出来る」「自由な場所で、自由な働き方を」

どれも事実だが、真実からは程遠い。

世の中エンジニア不足だから自分も簡単にプログラマーになれるだろうーー

なんて当時の自分は考えていた。

だけどそれは大きな間違い。業界の誇大広告だ。

もちろんそこには「幾分の現実」があるから、全くの嘘ではないけれども、それでもやや過剰な宣伝が行き過ぎている。

30代での未経験はそのカテゴライズに当てはまらないのだ。チャンスは20代にある。もっと厳密にいえば20代前半。

年齢を重ねれば重ねるほど、門戸は狭くなり、くぐり抜けるのは困難だ。

自分は幸いに何とか転職でき、いまも何とかプログラマーを続けられているが、もし仮にプログラミングスクールを卒業しても転職出来なかったら、

正直、業界を呪ってたと思う。

もちろん、騙されたというわけではないが、それに近いのだから。

勝手に羅列されてる文字を読んでイメージして、自分で選んだから業界に責任はないーー

確かにそうだ。それが正しい。

だが当時の自分はそんなことを全く想像することなく、プログラミングの世界はチャンスに溢れていると思っていたのだ。

だが足を踏み入れて、周囲を見わたしてみると、30代未経験にチャンスなんぞ全然なかった。

企業が求めているのは20代であり、30代の未経験にチャンスを与えてくれる会社は少なかった。

30代未経験でも華々しく活躍してる人は、それまでの経歴がしっかりしている(知るとけっこう凹む)人が多い。

80対20の法則に照らし合わせるとしたら、

チャンスの80%は20代が持っていって、
残りの20%は30代にある。

という割合だろうか?

これが意外と多いと見るか、少ないと感じるかは人それぞれなわけだが。

ともかくも、様々な要因が重なって自分は30代未経験で何とか会社に潜り込めることができた。

いま20代の方や、新卒の頃からプログラミングをやってきてる人たちに混じって仕事をしているが、感じるのは圧倒的な劣等感。

全然プログラミングが出来ないし、彼らに比べるとほんとへっぽこ。

いや未経験なんだから当然でしょ、とはなるだろうが如何せん新卒とは違うのだから、扱いもまた違う。

「20代の頃からやっとけば……」なんて思う時も多々ある。

イベントは20代が中心だ。「ウェーイ!」してる彼らとは合わなくて、輪にも入れない(自分から入ろうともしないが)。

30代からプログラミングをやり始め、自分の時間は限られている。20代の人に比べると時間が少ない。

彼らがイベントやら他のことで時間を割いている間に、自分はその分の時間を注いでいかないと勝てない。

勝てるかどうかもわからないが、時間をつぎ込むしか勝てる要素がないのだ。

プログラミングにショートカットなんてないので、地味に何度も何度も繰り返し繰り返し身体に染み込ませるしかない。

生活を見直し、休日の時間を割いて、ルールをもうけ、その中で長距離走で一定のスピードを走っていき、突破するしか方法が思いつかない。

うさぎとかめの競争で例えるなら、うさぎになって休まなくてもいい速度で駆け上がるしかない。休んでる間に、他のうさぎやかめも進んでいる。

休憩すればするほど、他の人が頑張っている焦燥感もある。もちろん休息は大事なのも忘れてはならない。

20代うさぎに勝てるとは思わないが、全く勝てないとも思えない(20代が自分以上に頑張ってるパターンや圧倒的才能あればもう降参)。

30代うさぎにも負けん気や、勝てる手法がある。勝ちたいわけではないが、負けたくーーいや、勝ちたい。

30代。若くはない。だが老いてもいない。

まだムリがきくうちに、やれることはやってやる。

20代を敵視してるわけではないが、競争相手がいるほうが楽しいじゃん?

そんな感じで、今日も今日とて、Swiftをやっていく。

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